2011年12月21日水曜日

24人のビリー・ミリガン

ノンフィクションです。アメリカで実際に起きた、強盗強姦事件の犯人ビリーについて、多重人格として生きてきた彼の人生を描いています。

犯罪はもちろん許せるものではありませんが、私はこの本で人間の可能性と、奥深さというものについて深く考えさせられました。

究極生きるために本能は、あの手この手を使って人を生かそうとしている・・・そんな気がします。
幼い頃虐待から逃れるために、小さな少年が唯一とることのできた手段、それが1人の人間の中に複数の人格を持つ・・・という事。

それぞれが個別に記憶を管理しているので、互いの記憶が繋がらなくて、とぎれとぎれの時間を歩いている感覚。

私の理解を超えたところのものですが、そこまでしても、私達は生まれたいじょう、生きるということを魂に刻まれているのかもしれない・・・と思わされました。

生きるために生まれてきた。

著者 ダニエル・キイス

2011年12月20日火曜日

アルジャーノンに花束を

知的障害を持つ青年が、手術を受けて飛躍的に知能が伸びていき、そして放物線を描いたかのように落ちていく様子を自身の日記というスタイルで綴った物語。

高度に発達した知能を持って、自身の予後を予見した悲しみのなかでも、終末の自身の身の振り方を彼なりに選ぶことができたという最後がよかったなぁ。

アルジャーノンとは、彼が手術を受ける前に、実験用に同じ手術を受けたネズミの名前。
ジャンルとしてはFS小説なんだけど、私には十分ヒューマンストーリーだったな。

切なくて、悲しくて、でもなんだか優しい気持ちになれる・・そんな一冊でした。

著者 ダニエル・キイス