2013年1月30日水曜日

少年たち

子どもが主人公の、二編の短編小説である。


新天地アメリカへ冒険に行こうと、家を抜け出した2人の男の子達の物語 「少年たち」
幼い少年が、親と離れて一人病院で過ごす時間を描いた 「小さな逃亡」


男の子って、多かれ少なかれこういう 冒険に憧れる一面 を持っているのだろうな・・と、我が子を

思い浮かべながら、「少年たち」は読んでいた。

「小さな逃亡」は、私自身も何度か入院経験があるので、主人公の気持ちがリアルに感じられた。

もっとも、私はかなり大きくなってからの入院だったので、小さい子供なら、なおのこと不安があって

当然だよな・・と。


好きか嫌いか?と聞かれたら困る。

純粋な小説である。

ドストエフスキーが、あまりにも強烈に印象強かったので、陰が薄まったのかも知れない。

もう少し時間を置いてから、改めて読み直したら、また違った印象があるかも(*^。^*)








著者 アントンP・チェーホフ

おかしな人間の夢

物語・・といえば、物語である。でも・・なんだろう?

フィクションなのか、ノンフィクションなのか。なんだか不思議な感覚の本だった。


この世に(自分に)意味を見つけられずに、自殺を試みようとまでした男が、夢の中で「生きる」事の

すばらしさに気がつく という筋なのだけど。

著者自身、いろいろと「いわくつき?」のかた らしいのだけど、でも、だからこそ、書けた作品な気

がする。本に出会ったというよりも、「著者に出会えた」という感じである。


あまりにも有名なかた過ぎて、敷居が高くて、今まで彼の作品を読んだ事が無かったのだけれど、

次は長編も読んでみたい!と思わせる作品でした。

初めて彼の作品を読む方には、すごくいいかも。なんてったって、本が薄い(笑)


著者 ドストエフスキー

2013年1月22日火曜日

僕の死に方 エンディングダイアリー500日

昨年10月に 肺カルチノイド で急逝した流通ジャーナリスト・金子哲雄さん(享年41)が、亡くなる1

カ月ほど前に書いた本である。
 
「肺カルチノイド」は、がん同様、悪性の腫瘍が体をむしばんで行く病気だが、10万人に1人という

難病で、臨床例も少ないという。


流通ジャーナリストとして、最後の最後まで仕事をエネルギーに転換して、自身の葬儀のプロデュ

ースまで(会葬礼状さえ)こなしてしまった事は、もちろんビックリしたのだけれども、私が1番すごい

なぁと思ったのは、8月の終わりに、一時危篤に陥って生還してから、本を書くことを決心して、そ

れから1カ月ほどで本当に書き上げてから、お亡くなりになったということ。


人間の気力って、本当にすごいんだなぁって思う。

彼自身、仕事を続けていたからこその、闘病生活だったと書いていたけど。


ああ、そうだ。頑張っている人間に対して 「頑張って」 は、酷だと、彼も書いていた。

「好きにしていいんだよ」って言葉がありがたいのだと。忘れないように、自分に刻もうと思う。


著者  金子哲夫

2013年1月14日月曜日

幸福な食卓

珍しく小説です。タイトルに惹かれたのと、著者の名前を聞いたことがあったような気がしたから。(結局思い出せなかったけど)

どう考えても、奇妙な家庭だけど(自殺未遂した父親に、ひとり暮らしを始めた母親、才能ありながらも、大学に行かずに農業の道を選ぶ兄に、トラウマを抱えたままの中学生の女の子)なぜか、一見家庭の平和は保たれている・・・

いろんなスタイルの家庭があって、それはそれでいいのだけどね。
ようは、各個人が幸せを感じることができるなら。

そして、幸せをつかむために、この話の中の家族はみんな、自分とせめぎあいながら何とかしようと、もがく。 もがく。
でも、一番大事な事、互いを思いやるっていうことは、忘れられていない。

だから、暖かいのだ。現実的にはかなり厳しかったりするのだけれど、読後感が暖かい。


そういえば、著者は現役の中学の国語講師だとか。



   著者 瀬尾まいこ

脳にいいことだけをやりなさい

自己啓発の本を読むと、たいてい同じような事が書いてある。

少なくとも、私が今まで読んできたものに関してはそうだった。

もちろん、みんなうなずける事ばかりだし(実践を続けていくことができるかどうかは

別として)そうなんだろうなぁ・・とは思う。


でも、理系の人間としては、いまいち説得性に欠けるというか・・

「アインシュタインや、現役医師が同じことを言っています」と言われても、「個人の

思想の問題だし・・」と、鵜呑みにできない、ちょっと斜めな自分がいたりして(*^。^*)


で、この本はどうかというと、お馴染みの(笑)脳科学の茂木さんが翻訳されている

のだけれど、今まで言われていた物事が、科学的にも理にかなっている、という。

内容的には、他の啓発本とさして変わりはないのだけど、彼が勧めているっていう

ことで、少し納得できる自分って、浅はか?笑

言われている事は理解できる。ただ、その根拠が欲しかったんだろうな、私は。




著者 マーシー・シャイモフ  訳 茂木健一郎