昨年10月に 肺カルチノイド で急逝した流通ジャーナリスト・金子哲雄さん(享年41)が、亡くなる1
カ月ほど前に書いた本である。
「肺カルチノイド」は、がん同様、悪性の腫瘍が体をむしばんで行く病気だが、10万人に1人という
難病で、臨床例も少ないという。
流通ジャーナリストとして、最後の最後まで仕事をエネルギーに転換して、自身の葬儀のプロデュ
ースまで(会葬礼状さえ)こなしてしまった事は、もちろんビックリしたのだけれども、私が1番すごい
なぁと思ったのは、8月の終わりに、一時危篤に陥って生還してから、本を書くことを決心して、そ
れから1カ月ほどで本当に書き上げてから、お亡くなりになったということ。
人間の気力って、本当にすごいんだなぁって思う。
彼自身、仕事を続けていたからこその、闘病生活だったと書いていたけど。
ああ、そうだ。頑張っている人間に対して 「頑張って」 は、酷だと、彼も書いていた。
「好きにしていいんだよ」って言葉がありがたいのだと。忘れないように、自分に刻もうと思う。
著者 金子哲夫
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